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安城成。
彼はそらびびた、おでんと共にギャングを立ち上げる事を夢にしていた。
他ギャングの構成員を撃つわ、協力してくれたギャングを裏切るわと大暴れ。
当時勢いのあった各ギャングから狙われるようになり、街にて身動きが取れなくなっていた。
そんな時、その3人に手を差し伸べたのがヴァン•ダーマーである。
3人のやる気と勢いをここで閉ざすのは勿体無いと判断したボスは彼等にこう提案する。
「ギャングとしての下積みをうちでやらないか」
合意した3人に待ち受けていたのは、ボスを筆頭にして迷惑をかけた各ギャングへの挨拶回りであった。
「この3人はMOZUで預かる事にした。何かあったらワシが責任をとる」
各ギャングの了承を得た3人はこうしてMOZUの別動隊として所属することになった。
しかし、びびたはロスサントスで起きなくなり、抗争を共に経験したおでんもいつしか起きなくなった。
残された安城は自問自答する。
俺は一体何がしたかったのか。このままでいいのか。
街で仲良くなった友人を人質にした時、動いたこの感情は果たしてギャングをやりたい夢よりも軽いものなのか。本当にそれが今やりたい事なのか。
迷いの中で彼が見つけ出した答えはこうだ。
「共に夢を叶えたい人の起床はもう待てない。ここまで待ってもダメなら自分のやりたい事をやろう」
そして安城はMOZUの脱退を決意する。
「ギャングの風景を見せてくれてありがとう」
「MOZUは良いチームだ」
「最初に入ったのがMOZUで良かった」
「ありがとう、親父」
頭を下げる安城の空は見事に晴れ渡っていたのであった。
ヴァンダーマーの事を親父と呼ぶあなたが好きでした。ありがとう安城。
・アマル様(安城成)
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